自堕落な技術者の日記 : ETSI 3rd Remote XAdES/CAdES Plugtestが始まってます - livedoor Blog(ブログ)


2月16日に始まったETSI 3rd Remote XAdES/CAdES Plugtestsですが、3月4日に最終の検証結果の提出期限を終え、無事終了しました。参加された皆様、ご苦労さまでした。

参加国比Esmall


今回は13ヶ国17組織が参加しました。全体が減っているおかげで日本からの参加の比率が「しっかりある」といった感じがしますね。珍しいところではトルコ政府機関の方が参加されたのは良かったかなと思っています。

参加総数推移small


参加総数は前回よりも徐々に減っていますが、実験の回数が無駄に多いから何回も参加する必要ないっていうのと、景気の影響もあるんですかね。

AdES参加種別比


長期署名フォーマットにはXML署名の拡張であるXAdESと、CMS(PKCS#7)署名の拡張であるCAdESがあって、今回ETSIでは初めてのCAdESのテストで欧州でまともに参加実装が集まるんかいなと心配していたんですが、傾向的に長期署名に関心のある企業はCAdESもXAdESの双方に対応する企業が多いんだなぁ、、、という感じでした。
面倒だけど理屈さえわかっちゃえば、XMLだろうがCMSだろうが実装の手間は大差ないみたいなところはあるんでしょうかね、、、、

各実装でのありがちな誤りはこんなところ、、、

【CAdESでありがちな誤り】
・タイムスタンプ対象のMessageImprintの計算間違い
・BasicOCSPResponseでなくOCSPResponseを使っている
・署名ポリシIdのハッシュ計算や構造の誤り

【XAdESでありがちな誤り】
・DataObjectFormatの一致確認の誤り
・CertifiedRoleの属性証明書の誤り
・スキーマエラー
・入っている証明書・CRL・OCSPが間違っていたり

ECOMのテストデータを公開しているせいか、CAdESの誤りっていうのは初のETSIテストにもかかわらずあまりなくて驚きました。まぁ、ひどいところはひどいし、「前も指摘しましたよねぇ、、、直ってないじゃん、、、」みたいなのはあります。

ASN.1 BER・DERの議論も、もっと出てくるかなと思ったんですが、指摘すると「あ、そうですね」みたいな感じで素直に直ってくるので揉め事も少ないような気もしました。

自分の実装は、検証部分を大きく作り直したりしたんですが、テスト参加回数も大小あわせて7回ぐらいになるので実装的には枯れてきていてテストでバグが見つかったりとかも無く、単に設定上の誤りがあった程度でした。

画像2


ETSIのテストケースは標準で定義された全て要素を扱っていてテストケースへの対応状況表はこんな感じ、、、、うちのは無駄に100%フル実装してますな。(^^;

個人的には、イベントを主催している側の意識が仕様の改訂のネタ出しが主目的になっていてお金を払っている参加企業への配慮を非常に欠いているのと、お金を払ってまでヒトのバグを直しているような気分になるのがちょっとなぁ、、、という気がしました。eEuropeがスポンサーになっているそうなんですけど、参加費まで取ってるし、日本からの実験準備・技術提供とかも全てボランティアなのに、スポンサー費用って一体何に使われてるんでしょうねぇ、、、、

随分前にコトリグラフという3Dグラフ作成ソフトを買ってから何でもとりあえずグラフにしたくなってます(^^;