2007年9月に開催されたW3CのXML署名に関するワークショップでの議論の結果を受けて、XML署名の仕様のを行いましょうということになったそうでW3Cから幾つかニュースリリースが出ています。ワークショップでの改定ポイントの議論の結果はこんな感じになったそうです。

とりあえず、ということで2008年6月10日「XML Signature Syntax and Processing (Second Edition)」ということでW3C勧告が改訂されたようです。

2008.03.26 Call for Review: XML Signature Syntax and Processing (Second Edition) Proposed Edited Recommendation
2008.05.21 XML Security Working Group to Take Next Steps on XML Signature, Encryption
2008.06.10 XML Signature Syntax and Processing (Second Edition) Is a W3C Recommendation

さらに今後の方向性として2008年6月に、XML署名とXML暗号化およびそれらの関連仕様の改訂に向けた新しいワーキンググループXML Security Workingが発足し、第一回目のキックオフミーティングが来週2008年7月16日-17日にスペイン・バルセロナのカタルーニャ工科大で実施されホストをXAdESのエディタでもあるJuan Carlos Cruellasさんがつとめられます。

XML署名がトランザクションやSAMLなどの認証の用途に使われる場合には、まぁ、どんな風になっていても問題ないんですが、XAdESなどの長期署名の目的で利用する場合には仕様の後方互換性が非常に問題になると思っています。

その一つが名前空間の問題で、XML署名、XAdES署名の要素には必ず名前空間が付き、仕様のバージョンなどの情報を含んでいます。今回のSecond Editionではスキーマの改訂はされなかったため問題ありませんが、2〜3年毎に改訂されるXAdESのバージョン毎にスキーマと名前空間が異なるといった問題があります。

要素の生成・検証要件が変更になっていないのに全体の名前空間が変更になってしまうのはとても困った問題で、実際多くの実装が古いバージョンのXAdES署名を扱えないようで、この先10年、20年といった長いスパンで過去の署名の検証に対応するのが難しいと思っています。

今後のXML署名の動向は、きちんとウォッチしていかないといけません。

<追記・紹介記事>
http://mediajam.info/topic/517724