Adobe Acrobatで使うと便利な証明書とタイムスタンプサービスのセットである Adobe CDSに関する前回の記事を書いてから半年すこし立ちましたが、それまで5つあった証明書発行サービスがもう一つ増えて6つになっていました。 今日はちょっと補足情報を書いてみようと思います。

Adobe CDSサービスの価格比較

Adobe CDS対応の証明書発行サービスには、個人向けと企業(組織)向けがありまして、 発行サービスによって署名可能回数が無制限のものや回数制限を設けているものがあります。 以前、自腹で証明書買おうと思って、最初にあった国内1社を含む6社で価格を比較したメモを作っていました。 これに、新たに加わった1社を入れて表にまとめてみました。
Adobe CDS Prices
結構価格差ありますよね。購入の際の参考にしてみてください。 個人的には署名回数に制限無いものの方が、心置きなくテストで使えるのでいいかなとも思うんですが、 たまにしか使わない個人の人ならTC TrustCenterの500署名2万円弱/年っていうのでも十分なのかもしれません。

署名回数制限の方法について想像してみる

証明書発行サービスによっては署名回数に上限を設けて価格設定している所があります。この署名回数の制限をどのように行うのか、上限を超えると本当にできなくなるのか、単なる紳士協定なのか、システムエラーなどで失敗した場合に回数のカウントはどうなるのかずっと疑問に思っていました。以下のようなこともあって署名回数のカウント方法がよくわからなかったのです。

  • USBトークン自体には秘密鍵を使用する回数に制限を設けられているといった話を聞いたことがない。
  • Adobe CDSで使用するタイムスタンプサービスはどこも認証無であるし、Adobe Acrobatで タイムスタンプサービスの認証設定の画面などは無い。

署名回数制限があるサービスの中で、タイムスタンプ署名の回数として制限をしているところがありました。Adobe CDS署名に使われた証明書にはスタンプサービスのURLが拡張領域に書かれていますがそれを見てみると

http://TSPのホスト/TSPアプリ/乱数のような長い値
となっていました。おそらくこのURL中の乱数のような長い値を以てユーザの認証をしているのかな、と思いました。

タイムスタンプURLによる認証の問題

タイムスタンプ要求の差異のURLへのアクセスにより認証していて、その回数がAdobe CDSの署名回数と同等だったとすると少し困った問題が起きると思います。

  • タイムスタンプ付き署名されたPDF文書はコピーされて不特定多数に渡ったりするので、渡した先は必ずしも悪い事をしない人とは限りません。
  • Adobe CDSのPDF署名文書から、この署名に利用したタイムスタンプサービスのURLは誰でも知る事ができます。署名者の証明書に記載されています。
  • 記載されているタイムスタンプサービスは特にIDパスワードなどの認証も無いので、URLさえ知っていればアクセスすることができます。接続元IPなどを制限している風でもありません。
  • すると、Adobe CDS署名されたPDF文書を受け取った誰か意地悪な人が何人かいたとして、署名に回数制限があるサービスだったとすると、そのURL誰かが何回もアクセスして、Adobe CDSの証明書を持っている人(サブスクライバ)の残り署名可能回数を0にしてしまう事ができるかもしれません。
どんな運用になってるのかは、開示されている情報も無いのでよくわかりませんが、実際のところどうなんでしょうね。自分のやつは回数制限の無いタイプにしたので、とりあえずこんな不安は無くて良かったなぁと思います。

ではでは、今朝はこんなところで。

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